ネタバレ注意「応天の門」についにあの娘が登場…

菅原道真の子供時代を描いた灰原薬先生の漫画「応天の門」。

ついに大宅鷹取の娘を名乗る少女が出てきました。初回登場時には針探しを道真に手伝ってもらっています。

大宅鷹取とはこの漫画のクライマックスになるであろう事件「応天の門の変」に関係する人物。そして娘もこの事件に関係しています。

 

ネタバレ注意(以下にこの作品自体のネタバレになるであろう史実について書いています。

 

 

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応天の門の変」とは866年に発生した応天門放火事件。首謀者とされた大納言の伴善男が息子の伴中庸、そして紀豊城は失脚し流罪となります。既にこの3人は漫画にも出てきていますね。

 

応天門の変 - Wikipediaには

 

大納言・伴善男左大臣源信と不仲であった。源信を失脚させて空席になった左大臣藤原良相が昇進し、自らは右大臣に任ぜられることを望んでいたともされる。

 

と記載されているとおり事件当初に伴善男源信が犯人だと訴えているんです。この漫画ではなぜか源信は登場せず左大臣の席には藤原良房が座っていますけどね。良房は変後に摂政になります。

この漫画としては伴家 vs 藤原家の構図をより強調する為に源信にはご退場してもらったっということでしょうか。伴家は日本の古代氏族「大伴家」の一族。伴家と氏を改めたのは平安時代になってからです。

後に源信の嫌疑ははれるのですが今度は伴善男と息子の伴中庸こそが真犯人だと訴えられてしまいます。訴えたのは大宅鷹取。漫画では娘が父は正義感のある人と語っています。

そして訴えられた中庸は伴家の従者生江恒山に命じ鷹取の娘を殺害しています。この訴え前から善男の出納の子供と鷹取の子の間でいざこざがあったらしく因縁がありました。

この娘は漫画に出てくるあの針探しの娘と同一人物だと思われます。漫画では中庸がだいぶ気弱そうな男に描かれてるのでこんな命令をできるのか気になります。

 

 

応天の門」で応天門の変の真犯人を誰にするのかが最も気になるところです。恐らくは藤原基経? 漫画では貶められる側となる伴家も鷹取の娘の件もありますし、そうとう汚く描かれる気がします。それをまざまざと見せつけられた道真が改めようと政の道に進む…そんなラストを想像しました。あの道真だと太宰府に飛ばされても全然嘆かなそうですけどw

応天の門 5巻

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応天の門 コミック 1-5巻セット (BUNCH COMICS)

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